◎DUST III
 Review


DUSTのニューアルバムがリリースされる。
そんな情報が入ってきたのは春先(07年3月)の事だった。石井chanが「かなり確実」と言っていたアルバムは、2007年7月10日に緊急リリース!

題して『DUST III』。
DUSTとして3枚目、そのまんまのタイトルです(笑)

『西風』より7年ぶりのDUST!思えばこの7年、(個人的に)企画物CDばかりだったので、伝兵衛正統派CDとしても7年ぶり!!期待するな、という方が無理なのです。

しかし、開けてみると「やってくれたな、伝兵衛さん……」という感じ。
「1日で出来ました」と言う通り、良く言えば“DUSTのLIVE感のあるCD”。けれど、「DUSTのCD」と聞いて期待していた物とは違う。

DUSTで出すなら「DUSTの新曲が聴きたいのです!」ね、伝兵衛さん。


以下、明記のない曲は、作詞・作曲共にDEN-BAY、初出のない曲は、初収録曲です。

【bluesは聴かないで】
初出:THE THIRD PERIOD
嘘かホントか『bluesは聴かないで』の原曲バージョン。最近、『星の数ほど』や『天国行きのバス』など、多くの原曲バージョンが出ていますが、全てバラードなのが気になるところ(笑)
しかし、「これぞDUST」というような3人のアンサンブルが懐かしい。あぁ〜、DUSTのLIVEやってくれないかなぁ?

【時を渡る舟】
初めて聴く人も多いのでは?と思う曲ですが、新曲ではありません(笑)。今までCDに入っては居なかったけれど、伝兵衛さんの中で好きな曲の一つです。
今回のレコーディングに辺り、2番の追加と歌詞の変更が行われてます。消えてしまった元々の詞、“離れるほど ときめく心”が好きなんだけどな。

【河岸でもかえようか】new
遂に演歌に手を出した伝兵衛さん。
この曲を聴く度に何故か、紺野真琴の姿と、真琴に諭す芳山和子の声が聞こえてくる。「待ち合わせに遅れてくる人がいたら、走って迎えに行くのがあなたでしょ」と。

【帰りたい場所】
この曲をDUSTでやっちゃダメでしょ。というか、CDに入れちゃあねぇ(苦笑)
元々、NHKのドキュメンタリー『歌・旅・めぐり会い』の為に作った曲。あれはあれで完結してるものだと思っていたので。
ちなみにこれも2番を追加なのです。

【たとえば、けれども】new
作詞:原田宗典/DEN-BAY
最近、伝兵衛さんのファンになった作家、原田宗典が作詞を手がけた作品。(詳細は集英社文庫『吾輩は作家である』著:原田宗典の82P参照)

【DUSTのテーマ】
「DUSTがLIVEでしかやらない曲があります。タイトルを言います!『DUSTのテーマ』と言います。英語の副題も付いてます。『dust of dust』、「カスのカス」という意味です!!」
なんて言ってたのはいつだったのだろう?
いくら入れる曲が無いからと言って入れてしまうとは……
この2番、3番を聴いていると、このCDに対する伝兵衛さんのスタンスが見えるような気がします(苦笑)

伝兵衛